価格.comマガジンに掲載され、各方面から反響が大きかった「FX AudioやTOPPINGの小型コンポーネントで構築する「箱庭オーディオ」の世界」という記事。筆者の趣味がおおいに反映されておりまして、筆が乗る、乗る…いろいろ考えた結果、こちらで続きを書くことにしました。不定期で更新していこうと思います。
その箱庭オーディオ、主役はアンプでありスピーカー、USB DACというコンポなのだけれど、そこに欠かせない1つのアイテムが。そう、ラックです。
ラックがない箱庭オーディオ生活は、結構不便です。コンポはサイズがまちまちで上に積み重ねるのが難しく、インシュレーターが付属していたとしてもせいぜい厚めのシール程度で重ねるのは無理。だからといって横に並べると場所をとるし、真空管アンプは放熱の問題があるから横置きも無理、コンポの台数が増えればやはり行き着くところはラック、というわけです。
箱庭オーディオ界隈で定番といっていいラックがあるとすれば、NFJストアで取り扱いのある「アクリル製 [ぷち]オーディオラック 3段」(以下、ぷち3段)でしょう。透明なアクリルボードとアルミ製支柱で構成され、W:129.5×D:180×H:122mmという絶妙なサイズ。実際、YD-202JやDAC-SQ5JといったFX-Audio製品にはピッタリでした。
結論からいうと、この「ぷち3段」を用意すべきです。組み立てるとき、保護シートを剥がすのに難儀しますが、そこにコンポを収めるとビジュアルが大幅に改善されます。箱庭オーディオのひとつの「型」とでもいうのでしょうか、ここを基点にしてあれこれイジってやろうか、という気になってきます。
注意点があるとすれば、アルミ支柱間の実測値。それを超えると支柱が干渉するため、下段と中段には収まらない可能性が出てきます。メジャーで測ってみると、幅が10.4mm、奥行きが15.5mm、高さが50mm。このマイナス数ミリ程度の大きさが、無理なく使えるサイズの上限ということになります。
幅か奥行きのどちらかがその条件を超えるコンポは、すんなり収まりませんが、支柱を1本外したところから挿し込むようにすればだいじょうぶ。TOPPINGのパワーアンプ「PA3」がまさにそれで、幅は12.0cmありますが(ノブを除いた奥行きは14.4mmだから問題なし)、「ぷち3段」の下段・中段にきれいに収まります。
板材を購入してDIYしようとも考えましたが、おそらく「ぷち3段」ほどきれいな仕上がりにはならないはず(不器用さには自信あり)。なかなかいい選択だと思います。