【クイックレビュー 音質傾向・評価】
解像度: | |
見通しのよさ: | |
デザイン: | |
発熱の少なさ: | |
総合: |
【 詳細レビュー】
選んだ理由
MacBook Air(M1)でAmazon Music HDを聴きたい…しかし、内蔵のイヤホンジャックでは物足りず、かといって大柄なヘッドホンアンプは屋外へ持ち出す気はなく。音質は実際に聴いてみるしかないとして、小柄であることとハイレゾ対応、かつお手頃プライス、という3点を基準にAmazonを物色。そして巡り合ったのが、この「Sweguard Type C – 3.5mm adapter」です。Synaptics(Conexant)製チップの物珍しさもあり、試しに購入してみました。
デザイン・質感
色はグレーを選びましたが、デザイン・質感とも悪くありません、というより上々です。端子部はType-C/3.5mmプラグともアルミ製で細身、触れるとひんやり。付け根の部分は断線しにくい構造で、販売ページ上の情報によれば1万回の折り曲げに耐えるのだそう。ナイロン素材のケーブルは編組で、上質感を感じます。ケーブル長も短すぎず長すぎず、ちょうどいいのではないでしょうか。
音質
MacBook Air(M1)でAmazon Music HDの音源を中心に試聴しました。Macには「384khz Hifi Type-C Audio」というデバイス名で認識され、Audio MIDI 設定で384kHZ/24bitに設定したあとは、排他モードで利用しました。
精細感はまずまず。中高域には透明感があり、アコースティックギターのハーモニクスがさらりと伸びます。濃密という印象ではありませんが、これはこれでいいかも。味付けとしてはアッサリめ、特に低域は淡白な傾向もありますが、クセがなく聴き疲れない感じ。これがConexant製チップのテイストなのでしょうか。
SNは良好で、目立ったホワイトノイズ・クリックノイズは特に感じませんでした。Type-C変換ケーブルの中にはノイズが大きいものがありますから、その点はクリアしています。
発熱量もわずかです。MacBook Air(M1)で2時間ほど聞き流しても、Type-Cコネクタ部はほんのり暖かくなる程度。熱がPCに伝わり、PCを膝の上に載せることが辛くなるType−Cイヤホンケーブルもある中、この点は優秀です。
スマートフォン対応
Redmi Note9Sで試しましたが、この端末にはAudioFlingerをバイパスする機能がありませんから、Amazon Music HDは44.1kHz/16bitで聴くことになります。一方、ONKYO HF Playerのようにドライバを内包するアプリは、最大384kHzの出力に対応したDACと認識してくれるものの、音量調整できないため爆音で聴くことに…
総評
価格が1000円台前半ということもあり、正直なところ半信半疑で購入したType C – 3.5mmイヤホンケーブルですが、造りがしっかりしていて予想を大きく上回る完成度でした。特に気に入ったのが、発熱の少なさ。熱がPC本体に伝わってくるとパームレストまで熱くなり、作業に支障をきたしますから。ヘッドホンで音楽を聴きながら作業したい人には悪くない選択肢だと思います。
音質も、欲をいえば濃密な空気感が欲しい気持ちはあるものの、価格を考慮すれば上々です。MacBook Air内蔵のヘッドホン端子より解像感はありますし、(Type-C型DACではありがちな)ホワイトノイズも特に感じません。これで1000円台前半なら御の字でしょう。