【クイックレビュー 音質傾向・評価】
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【 詳細レビュー】
製品概要・機能性
プレーヤー接続側がφ3.5mm(3極/ステレオミニ)、イヤホン側がCIEM 2Pin端子、長さが1.2mのケーブルです。ラインナップとしては他にも、プレーヤー接続側がφ2.5mm(4極)、イヤホン側がMMCX端子の製品を用意されていて、合計4タイプから選ぶことができます。
導体は6N単晶銅に銀コートを施したもので、1芯あたり19本の導線で構成され、16芯を手編みして作られています。
デザイン・質感
プラグ部のハウジングは金属素材で価格に見合う高級感を備えています。ケーブルはツイストではなく、しっかりと編み込まれているので、捻じってもバラけず、また見た目に頼もしいくマニア好みと言えるでしょう。ホワイトスネークというネーミングも頷けます。
音質
プレーヤーはShanling M0、イヤホンはTFZ T2Gを組み合わせ、本製品とT2Gに付属の純正ケーブルとで比較試聴しました。
T2Gに付属しているケーブルと交換すると、静寂性と密度感のアップは明らか。ザワツキが抑えられて音場の見通しが良くなり、1音1音の余韻も引き出してくれます。
T2Gに付属のケーブルも高品位で、解像度の高さや自然さはなかなかのものですが、本製品に交換すると、透明感と広がりが増して聴き易くなる印象で、どなたにも好ましいでしょう。
また、分析的に聴き込むと、余計な音が鎮まるお陰か、密度感が増すことにも気づきます。音の純度が上がって粘りが出てくることで音の厚みが増し、ボーカルは滑らかでニュアンス表現も豊かに感じます。
組み合わせるプレーヤーが非力な場合、音質傾向は銀コートの特性が強く表れて、音が甲高く上ずったように聞こえる傾向があり、ほか、イヤホンの特性や楽曲によっても、音質傾向は変わるので、一概に「高音質」というのは難しいですが、今回の組み合わせでは、単晶銅ならではのピュアで厚みのあるサウンドが体感できました。
一点、編み込み構造で表面がデコボコしているためか、タッチノイズが大き目です。歩行しながらの利用は少ないと思いますが、ご参考までに。
総評
組み合わせるプレーヤーやイヤホンの影響で音質傾向に幅があり、初心者にはやや扱いが難しいかもしれませんが、その分、ツボを押さえて使いこなせば、大幅な音質改善効果が得られる可能性を秘めています。
単晶銅ならではのピュアで厚みのあるサウンドをお手頃価格で楽しみたいマニアユーザー注目のコストパフォーマンスに優れた製品です。