【業界裏話】完全ワイヤレスイヤホンにソックリさんが多いのは何故??


完全ワイヤレスイヤホンが人気ですが、カタチが似ている製品が多いなぁ、と思ったことはありませんか?
メーカーは隠したい部分ですが、秘密でもないので、中国イヤホン事情に詳しい耳達編集部がこっそり教えてちゃいますw

工場は同じ

イヤホンの大半は中国で製造されていますが、高品位な完全ワイヤレスイヤホンを製造できる工場は限られるのが実情です。
つまり、一つの工場(企業)から、たくさんのブランド製品が送り出されているのです。
業界最大手とされるのが、今や先端技術の集まる深センに本拠を構える KISS INTERNATIONAL INDUSTRY CO.,LTD
なんとびっくり!! ホームページを除くと、見覚えのあるケーズやイヤホンがアレコレ!!

OEMとODM

比較的安価なイヤホンは、どのブランドであれ、中国の工場に生産を委託(OEM/ODM)します。
その中でも、各メーカーがこだわるモデルは、独自の外観デザインを採用しますが、金型の作成に時間と費用が掛かります。
つまり、時間や費用と削減しようとすると、工場が持っている金型、すなわちデザインを利用し、色や仕上げで違いを出すことになります。そう、そっくりさんの誕生です。

似ていることは悪いこと?

数年前までは、違うブランドが同じ金型を利用するケースは極めて稀でした。ところが最近は製品を送り出すスピードや価格競争が激しくなったせいか、メーカーも消費者も抵抗感は少なくなったように感じます。
カタチは似ていても、主要IC、アンテナ設計、ドライバーの選択を含む音作りなどは各社各様。中身で勝負!、といったところでしょうか。
新しい製品がどんどん登場して、価格もリーズナブルに。「似ていること」は、ユーザーにとって、決して悪いことではないようです。