【クイックレビュー 音質傾向・評価】
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【 詳細レビュー】
製品概要・機能性
プレーヤー接続側がφ2.5mm(4極)、イヤホン側がMMCX端子、長さが1.2mのケーブルです。
導体は銀コートOFCで、2芯(1芯は24本の導線で構成)ツイストを透明のPVCシースで覆ったシースルー仕様。
MMCX端子はSHURE製品と適合しました。
デザイン・質感
プレーヤーに接続するプラグ部(φ2.5mm)はハウジングに対して僅かながら傾きがあり、金色部は黄味が強く、製造工程で付いたと思われる小さな傷が見られるなど、高級品と比較すると完璧とは言い難いですが、3,000円弱の価格を考えると気になりません。むしろハウジングが金属製で、デザイン性と質感の両面で感心します。
音質
プレーヤーはOPUS#1S、イヤホンはSHURE SE535LTDを使用し、本製品(バランス接続)と、SHURE純正ケーブル(φ3.5mmアンバランス)とで比較試聴しました。
プレーヤー内蔵のバランス回路を活かすことも含めてのレビューです。
SHURE純正ケーブルは音質だけでなく耐久性なども重視しているようで、音質面では重く鈍く感じます。登場当初は充分な高音質に感じましたが、ハイレゾ時代の今、中高域が重く鈍く感じがちです。
そこで、本製品に交換すると、明らかにS/Nが改善。音質としては、微小音の再現性が高くなり、空間の広がりや高域の改善(煌びやかさ、滑らかさ、伸びやかさ)が体感できます。
クリアで滑らかさの向上は、ボーカルの鮮度向上にも寄与。テクスチャがしっかりと引き出されてニュアンスが豊かになるほか、子音への繋がりが自然で刺さりが気になりやすい楽曲も聴き易くなりました。
S/Nの向上は無音部分の静寂性を高め、低域が引き締まることで、質感やリズム感アップにもつながっているようです。 もちろんプレーヤー側のアンプ回路が異なるので、その性能も含めた違いですが、これほど手軽な価格で、バランス接続が実現し、その良さも体感できるとなれば、コストパフォーマンスは非常に高く感じます。
総評
DAPのバランス出力を活かしたいも、予算の都合でバランスのケーブルの追加購入が難しいケースは多いでしょう。
本製品なら、3,000円弱と手ごろな価格で、音質改善効果も体感でき、リケーブル入門者に大変お勧めできます。
本製品でリケーブルの楽しさを知れば、より高級なケーブルにも興味が出てくるはずです。まずは本製品で、「バランス接続」と「リケーブル」デビューを!