広州で確認、Shanling「MW200」はタダものではなかった!

9月7日から8日の2日間、中国・広州で「国際耳机展」(国際ヘッドフォン展示会)が開催されています。中国内外199ものブランドが出店、大勢の人出で大賑わいだそうです。サイトを立ち上げたばかりの関係で編集部としては参加できませんでしたが、特派員の協力により気になるブースを取材してきました。

Shanlingブースには、あの新製品が

UP4(左)とM6(右)

超小型DAP「M0」で知られるShanlingが、発表したばかりの新製品を展示していました。AKM 4495SEQをデュアル搭載するDAP「M6」、ヘッドホンジャックを3.5mm/シングルエンドと2.5mm/バランスの2基搭載するBluetoothレシーバー「UP4」が人気を集めていましたが、耳達編集部が注目するのは「MW200」。MMCX対応のイヤホン交換型Bluetoothレシーバーです。

Bluetoothコーデック全部入り「MW200」

MW200

ネックバンド状のイヤホン交換型Bluetoothレシーバーは、2016年発売のSONY MUC-M2BT1(公式にはMMCX対応を謳っていませんが)など目新しいものではありませんが、MW200の強みは対応コーデックの多さ。Bluetooth SoCにはQualcomm CSR8675を採用、SBCとAACはもちろんのこと、aptX、aptX LL、aptX HDにLDAC、さらにはHWAもサポートしています。「全部入り」と言っていいでしょう。

Bluetooth SoCとは別にヘッドホンアンプ一体型DACチップ「AKM 4377A」を採用したところにも注目です。出力25mWでの歪み特性(THD+N)は-106dBという特性にくわえ、低消費電力を実現しています。MW200の最大11時間という連続再生時間も、このチップの採用によるところが大きそうです。

96kHz/24bit対応のUSB DACとして使える!

USB DACとしても利用でき、96kHz/24bitに対応

目玉は、USB DACとしても動作すること。スマートフォンと接続すれば、有線イヤホンとして利用できるということです。サンプリングレートとビット深度は、発表時には明らかにされていませんでしたが、ブース係員に確認したところ96kHz/24bitに対応するとのこと。LDACも96kHz/24bitとはいえロッシーですから、MMCX対応のイヤホン交換型Bluetoothレシーバーとしてハイレゾ再生基準を満たす製品は、おそらく世界初ではないでしょうか?

価格は未定とのことですが、この製品が日本に入ってくればかなりの人気となるのでは。技適取得など課題は残るものの、発売に期待です。